苦い、又は渋い入れ方
- 人数分の茶碗、カップ、(飯茶椀でもいいと思います)を用意する
- 急須を用意する。紅茶用ポットでもいいです。「急須」というものがよく分からない方 は、家人の方に聞くか近所のご年配の方にでも聞かれて購入をお願いします。
- 茶葉を用意する。最初は何でもいいと思います。茶業者としてはなるべく高い茶葉を山ほどいれて飲んでいただければいいのですが、過ぎたるは及ばざるが如し、ですので取り敢えずの基準としてカレースプーンすりきり1杯を茶碗一杯分としてみてください。(尚紅茶では、昔の宣伝に「ポットのためにもう1杯」なんていうのもありましたが緑茶では特に必要ないと思います。茶問屋としては多めに入れるのは売り上げにつながるのでいくらでも結構ですが、気持ち悪くなると困りますのでほどほどにしておいてください。)
- つぎにポットから急須に熱湯を注いでください。(火傷に注意してください)早く、濃く出したければ急須を(火傷しないように)軽くまわしてください。皆さんが購入する茶にはいろいろ種類がありまして(茶業者が言うところの)特蒸し、深蒸し、中蒸し、浅蒸し、固蒸し、など蒸気を当てるときの製造法の違いやこれらの欠点、たとえば浅蒸しは、濃厚な味を、時間をかけて出す茶ですが、現代人が好む緑色が出にくいとかあるいは浸出に時間がかかるなどの旧来の茶の性質とは違う特徴を、緑色が良く出る深蒸し茶や中蒸し茶を合組(ブレンドのことを茶業者はそうよびます)して販売している場合があると思われます。たいていの御茶屋さんは年間均質になるように合組しているはずですから同じ品名のものを購入していれば入れ方を一度把握することで同じように入れられるはずです。
- あとは急須の中の浸出液(化学の実験みたいな言い回しですみません)をビーカーの中へ、じゃなくて茶碗に注いで出来上がりです。複数の茶碗に注ぐ場合は均等になるように(最初は薄いものがでます、やってみるとわかります)少しずつ各茶碗に注いでいきます。熱いですから気をつけて飲んでください。
別方法(私が普段している方法)
どうしても甘みを、いう向きには下記の方法を試してみてください。実は私は上記のように偉そうなことを書きましたがこれで飲んでいます。
☆ これは3までは同じで、お湯の入れ方に特徴があることです。甘みを引き出すと書きましたが、茶のすべての味(多分)を楽しみたい向きに、といったほうが正しいかもしれません。私の父親(故人)当人が自分で入れていたのを見て、「ああこれはうまそうだな(甘いな、ではありません)」と思っていたのであろう自分もそうしていました。 茶業者の端くれであった親父もきっと入れ方についてはぬるめのお湯で、といっていたはずですが当人は違う方法で入れていたのですね。前置きが長くなってしまいましたが方法は簡単です。熱湯を注ぐところまでは同じですが、まず急須に入れた茶葉の上面までひたひたになるくらいに熱湯を注ぎ、軽くまわして攪拌しながら湯を冷ましていきます。茶がよく浸出したところで人数分に足りる程度の熱湯を注ぎます。入れた湯の色具合を見ながら自分の好みにしてから各茶碗に注いでいきます。これで出来上がりです。 多分親父は気が短かったのと茶葉の全体の味のチェックを兼ねてそうしていたのかなと今は考えております。徒然なるままにいろいろ書いてみましたが、これはあくまでもひとつの方法であって、茶葉の種類によっていろいろな調整が必要であるということですが、それは茶業者がつくる定義ではなく飲む方々がつくる定義です。いろいろ試されてみることが賢明と思います。
追伸:何回も試して日本茶をいっぱい買ってください(一茶業者より){笑}{嬉}