それぞれの機械の説明
蒸し機
緑茶製造は茶葉(生葉)の発酵を水蒸気で蒸すことで止めることから始まります。この蒸し機は上部から生葉を投入し石炭釜で発生させた水蒸気を回転させながらあてて発酵を止める機械です。蒸し終えた葉は出口から飛び出してきて、それを大型の箕で受け止めて冷却し次の工程に移動させます。
粗揉機
より手のついた回転式の機械です。
現在の形と構造的にはほとんど変わらないと思われます。
揉捻機
葉を回転させながら葉を撚っていく機械です。これも大きさはまったく比較のしようがないほど現在のものは大きいですが構造的にはほぼ同じです。
再乾(中揉機)
回転させながら水分をとり揉んでいく機械です。
精揉機
回転させながら水分をとり揉んでいく機械です。
乾燥器
現在では乾燥機といっておりモーターで茶を移動させながら乾燥していくのが主流です。しかしながら現在でも小規模生産者はこの形式を使用しており荒茶機械メーカーも製造しているかと思われます。現在では紙は使用されていないと思われますが、これは和紙を2~3重貼りにした引き出し様の棚を(この器械は2連、7段)下から炭火で暖め、乾燥具合を見ながら上下を順番に入れ替えていくという根気のいる作業が必要なものです。